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○○はいつも通り赤髪に出勤する。

そしていつもの部所で働いてた。

「…………社長。お仕事良いんですか?」

パソコン画面から仕方無く顔を上げるとそこにはシャンクスがニコニコと笑っていた。

「いやさ、今まで●●の話聞いてくれる部下がいなくてさ」

シャンクスはデレッと笑った。

「社長。仕事中です」

○○は冷静に言う。

「何だよ、聞けよ!むしろ、聞かせろ」

「……」

「あー!無視とか止めろよな!クビにするぞ!」

シャンクスが口を尖らせた。

「……」


ーーダンッ!


○○がデスクを叩いた大きな音がそのフロアーをしんっとさせた。

「社長。仕事の邪魔です。貴方の会社でしょう?解ります?」

○○はいつもの仕事モードで社長であるシャンクスに説教する。

「あ、あァ……」

「ランチを奢ってくださるなら、いくらでも幼少時代の彼女の話をいたしましょう?」

にこりと妖艶に笑う○○。

「本当か?」

「えぇ。その代わり、お仕事して下さい」

「解った!じゃあ、後でな!」

○○はシャンクスを追い払う事に成功した。

「「「お、おぉ!!」」」

周りからは戸惑いある歓声と拍手が沸き起こった。

「貴方達もしっかり手を動かす!!!」

「「「は、はい!!!」」」

周りは返事を返すと仕事に取りかかった。









「良い人材だな」

陰から見ていたヤソップがニヤリと笑う。

「仕事は出来る様だな」

ベックマンが頷く。

「良いんじゃねェか?そろそろ華も欲しかったしな」

ルゥが肉をかじりながら言う。

「まァ、取り合えずもう少し様子を見るか」

ベックマンが腕を組んだ。










「お、これも旨いぞ、食ってみろ」

ヤソップが○○の皿の上に料理を乗せる。

「ここはな、この肉がお勧めだぞ!」

ルゥも○○の皿に大にな肉をドーンと乗せていく。

「野菜も食え」

ベックマンがサラダを差し出す。

「これな!これ!●●も大好きなんだよ!」

シャンクスがデレデレと言いながら皿を差し出す。

「……………………何、これ」

○○は頭を抱えた。

昼休みのチャイムと共にシャンクスがやって来て、あっと言う間に社員食堂へ連れて来られた。


それまでは、良い。約束だ。


しかし、同じテーブルにはシャンクスの他、ヤソップ、ルゥそしてベックマンの幹部までいたのだ。


「あの、何故私がここに」

○○は呆れながらシャンクスを見た。

「だって、いくら奥さんの親友でも女と2人で会ったら●●が嫌がるだろ?」

シャンクスは鼻息荒く言う。

「…………あぁ、そうですね」

○○はがっくりと項垂れた。

このシャンクスと言う男、どうやら妻である●●にベタ惚れの様だ。

○○はそれを聞いて呆れると同時に安心していた。

「●●は幸せなんですね」

○○の言葉に8個の目が○○を見た。

「安心しました」

○○の心から嬉しそうな顔に4人は動きを止め、思わず見惚れた。

「ち、違う!違う!」

シャンクスは頭を抱えた。

「俺は●●を幸せにするからな!」

シャンクスががばりと○○を見た。

「は?それはもちろん。泣かせたら皮を剥ぐと言いましたから」

○○はクスクスと笑った。

「お前さんは結婚しないのか?付き合ってる奴とか」

ヤソップが食事を再開した。

「……えぇ。今はいません」

○○はまた表情を伏せた。

「お!ならベックマンはどうだ?」

「は?」

シャンクスの言葉に少し焦る○○。

「いや、あの、それは副社長にも選ぶ権利が……」

○○はしどろもどろに声を出す。

「そうか?ならルゥ」

シャンクスがルゥを指差す。

「何だ、本気じゃないのか」

○○はポツリと呟いた。

「ん?不満か?」

シャンクスが不思議そうに聞き返す。

「いいえ。今はいりません」

○○はクスリと笑った。

「なんだ、残念だったな、2人共」

シャンクスはにかりとベックマンとルゥを見た。

「残念だ!」

ルゥが豪快に笑った。

「残念、だな」

ベックマンが○○をジッと見ながら煙草に火をつけた。









「これ美味しいです」

「だろ?だろ!」

「これも旨いぞ」

「あー、今日の夕飯これ持って帰るか」

「あ!ヤソップもずいぶん1人長いよな?」

「あ?あァまァな」

「どうだ?ヤソップは!」

「いや、あの……」

「悪ィが俺は母ちゃんだけで良いんだよ」

「…………カッコイイ!!」

「…………」

「…………」

「残念だったな!お前ら!」

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