2016/01/14 02:37



今回のリクエスト小説ではキスの場所に意味があります。
たとえ嘘は結構キスしてますが、意味を持たせた場所は首筋、一夜の夢ならば瞼です。
意味は
首筋→執着
瞼→憧憬


たと嘘のネタばらし
たと嘘の話しは全てタイトルに意味を込めました。
「たとえ嘘でぬりかためようとも」
ヒルメスは姉の面影を妹に重ねていましたが、13話後の情事のことをずっと忘れられずにいました。姉に似ているからか?身体が快かったのか?自分でも分からずにいましたが、召使いを庇う妹の姿を見て、いろんな表情を見せる妹自身を手に入れたいのだと気がつきました。もっといろんな顔を見たい。
でも妹の「姉の身代わりにしないで」という拒絶ともとれる叫びに、ヒルメスは「身代わり」という言葉で妹を縛らなければ手に入らないと湾曲して理解しました。
ここからヒルメスの歪んだ愛が形になっていきます。
妹が地下に監禁され受けた仕打ちは全て嘘でぬりかためたもの。
妹を姉の姿に似せさせ姉の名前を呼んで人形にしたのも、姉を見ていると思わせ、姉という人形として縛り付けることも、全て妹を手に入れたいがため。彼女が気絶したときにやっと名前を囁くことしかできないヒルメスの壊れた愛情です。
妹はそれを言葉通りに受け、姉の身代わりでしか見られていないと嘆きます。それでも愛されているという事実に喜び歪んで、身代わりでなければ愛されないのなら、ヒルメスの愛する姉になってもいいと思ってしまうのです。
”身代わりでなければ愛することができない(愛されない)ならばそれでもいい、それすらも愛のかたちなのだから”






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