0708 18:09 念能力を使ったプレーで最強。最強だからといって特に慢心するわけでもなく、苛むわけでもなく、とにかくサバサバした主人公。ぼそぼそと日常を過ごしながら、無名のテニス部員を一人育てる話。 斎藤や黒部と共に選手のフィジカル面をサポートする。主に二人の手伝い ―――――――― 事情は分からない。ただ、いつの間にか知らない土地に来ていた。奇妙なことに、会話では言語が同じなのに文章は全く知らない文字の羅列。ハンター文字じゃない、まさか世界が違うのだろうか。 そんな状況下で私は徘徊していた。宛もないしこれからどうすればいいかも分からない。ここがどこだか分からない以上、下手に念能力は使えない。悩んだ末に私は気を失い、そんな私を拾ってくれたのが斎藤さんだった。 「名前、中学生を見てどう思いますか?」 「無駄に美形だなあと。あ、あと年齢詐欺」 金銭的な面で助けてもらうかわりに、生活面や斎藤さんのお手伝いとして世話になることになった。斎藤さんのお手伝いとして高校生のプレーを見たとき、私は絶句した。彼らは無意識に念能力を使っているのだ。しかも、育てたらかなり強くなる。念能力をうまく活かせるようになると、最強のプレーヤーになる。 まだ斎藤さんには念能力の話はしていないし、私自身ここに来てからテニスをしたことがいっこうにない。誰かを育てたい。誰かに念について教え、そして才能を開花させたい。 そこで目についたのが、14番コートにいる無名のプレーヤー。オーラの量なら5番コートくらいは確実にある。なのに全然活かしきれてない。つまり、ちゃんと念修行をすれば、3番コートくらいなら同等に戦えるくらいの才能を持っている。 「あの、確か只野君だよね」 「え?あ、名字さん…!」 「君、私の弟子にならない?」 「………へ?」 ―――――――― な感じで始まる話。斎藤さんに内緒で段々無名のプレーヤーを育て、上達させていく。 Comment |