「名前オハヨ!ん〜今日も一段と可愛いねぇ…」

「おはようございます、エメットさん。あと朝から気持ち悪いんで止めて下さい!」

「またまた照れちゃって〜名前ったら可愛い!」

「脳みそ爆発してるんじゃないですか!!??」

朝からワイワイと弾ませた声を響かせ二人同時に執務室へと入ってきた名前とエメットに目を移しインゴは自らの眉間にシワを寄せた。
インゴの存在気づいた名前だけが軽く会釈し挨拶をする。


「あ、おはようございます。早いですねインゴさん」

「えっ?インゴ居たの〜?ごっめん!気づかなかった、おはよ〜」


更に眉間にシワがよる。
エメットの言葉にではない。インゴの目線はエメットが名前の肩に置いた手にあった。
ニヤニヤと笑いながらエメットは肩に置いた手を自分の方へと引き寄せ名前と更に密着する。

名前は嫌がる様子もなくただ呆れたように溜め息を吐いて抵抗する事もしない。


「名前〜今日は素直だねぇ!」

「…もう慣れましたから。ていうかエメットさん先週ノボリさんから渡された書類提出まだでしたよね?」

「うっ……しらなぁ〜い」

「しらばっくれても駄目ですよ。カズマサが泣いてましたよ、もう…。今日中に提出して下さいよ!」

「もー分かってるよ……でも名前、そんなに怒った顔してるとキュートなお顔が台無しだよ。ほら、笑って?」


エメットの手が腰の辺りまで降りてきて、名前のくびれを撫でた。
名前のピクリと動いた肩にエメットは満足そうに、まるで勝ち誇るような妖艶な笑みをインゴへと向けた。

普段はエメットのちょっかい等には見向きもしないインゴだが、名前が絡んでいるのであれば別である。
ツカツカと不機嫌そうな足音を豪快に鳴らし、二人の側に近づくと名前の手をとった。


「…何ですかインゴさん?」

「……ちょっと来なさい」

耳元に低い声で囁けば、名前の瞳が揺れる。きっと怒られたりまた罵られたりするのだろう。そんな事を予想しているようにも見える。一方のエメットはこんな展開を望んでいたかのように満足そうにインゴと名前へ手を降った。エメット後で絶対シメてやります。




「ちょ、!インゴさん!?痛い、痛いですよ!どこに連れて行くつもりですか…私まだ仕事がっ…!」

インゴに強引に腕を引かれ人気のない通路まで来てしまった。たしか、ここは緊急時のみ使う通路であり普段は使われて居ない所である。
通常は鍵が掛かっており入れないようにしてあるのだがインゴさんの野郎ご丁寧にぶっ壊してくれやがった……誰が修理代払うと思ってんだ!!


「………………」

「あ、あのーなにか怒ってますか?」

「ええ、とても不快で腹が立ちます」

「え、う、あの、なんで、ですか?私なんか悪い事しましたか…?」

その瞬間インゴさんに掴まれていた腕を思いっ切り壁に押さえつけられてしまった。

「…っきゃ!」

「何故抵抗しないのですか?お前は好きでもない男に易々と身体を触らせるようなビッチなのですか?」

「い、言ってる、意味が分からない、です」

「では…分からせてあげますよ」


両腕を頭の上で固定され身動き出来ない。両脚の間にもインゴの脚が入り込み、もう逃げられない。
インゴは自由に使える片手で名前の太ももを撫でる。徐々に上へ上と這う手はスカートの中へと侵入してきた。


「…っひ!ちょ、やだっやだぁ…なにす、るんです、か…」

「お前は誰の所有物か、まだ理解出来ていないようですから」

「ん、う…やめ…」

「その首輪は何の為にあるのですか?空っぽの脳みそで良く考えてみなさい」

「やぁっ!ちょ、やだ、本当に、や、やぁ…」


インゴの腕がやんわり胸を揉み、シャツのボタンをひとつひとつ取ってゆく。はだけたシャツの中へと手を侵入させ下着越しに胸を揉む。


「分かるまでやめません。名前、お前の主人は誰です?」

「あっ!んう…インゴ、インゴさぁん…!」

「ほう…分かっているではないですか」

「インゴ、さん!インゴさんにしか、もう、身体触らせないからぁ…もう許し、て下さい…ん」

「良く出来ました。ではご褒美をあげますよ」


そう言うとインゴは自身のベルトに手をかけた。

「ワタクシが気持ち良くしてあげますよ、名前」











「インゴさーん!?」

「……っは!」

「めっずらしー!インゴが居眠り!」

「違いますよ、エメットさん。インゴさん昨日から泊まりだったんで多分寝落ちしちゃったんですよ」

「…は?名前?」

「おはようございます、朝ですよ。昨日からお疲れ様です」

「おはよ、インゴ」


目の前にはいつも通りの執務室の光景で、周りには名前とエメット、それに他の駅員も出勤していて……


「インゴさんうなされてましたけど大丈夫ですか?」

「エッチな夢でも見てたんじゃないのーインゴー」

「………夢………」

「は?え、本当に大丈夫ですか?」

「やっぱりエッチな夢でしょー!」

「名前!!今すぐ泣きなさい!許しを請いなさい!服を脱ぎなさい!」

「ちょ、はあああああ!?意味分かんないんですけど!?は、ちょ、うわっ…!やめっ、おい!やめてくださあああい!!イヤアアアアアアアア!!」


ワタクシあんな夢を見るなんて一生の不覚です!!



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