「名前、名前」

「止めて下さいエメットさん!仕事して下さい!」

本日、ライモンシティの天気は晴れのち雨。バトルサブウェイ、問題なく運行。私の今の状況、嵐です。

本日も問題なく運行しているバトルサブウェイでいつも通りの業務をこなしていた私に嵐が到来した。
今は丁度マルチトレインの時間でノボリさんやクダリさんが出払っていて執務室には誰も居ない…筈だった。

「名前、眉間にシワよってるよ。キュートな顔が台無しだよぉ」

「…っ!止めて下さい」

誰も居ない筈の執務室には私の苦手なエメットさんが居たのだ。ソファーにふんぞり返っているエメットさんは何かを企むように口を吊り上げて笑っていた。


「名前ってば本当に可愛い。ボクに会いに来たんでしょ?」


彼は私の背後に立つと笑みをこぼしながら、その細長い指でツーと太股を撫でた。気持ち悪い…
エメットさんは何かと私にちょっかいを出してくるのが得意だ。しかもみんなが見てないような場所でバレないようにする。

今だって執務室にはエメットさんしかおらず、逃げようにも入口近くにエメットさんが居るため逃げられない。


「…ほ、んとに止めて下さい」

「名前震えてる?可愛いーボク食べちゃいたいな…」


エメットの手がストッキング越しの名前の太股を撫で回す。もう片方の手は彼女の腹辺りを弄るようにして手が這っている。
クスクスと楽しそうに笑う反面、名前は既に瞳に涙を溜めてエメットの行為に必死に耐えた。


「この太股とか、真っ赤な唇とか全部食べちゃいたい」

「………っふ!やめ、やだぁ…」


エメットは手袋を外し、長い爪でストッキングを引っ張り穴を開けた。
そこから穴が開いて破れた部分を広げるように引っ張った。ビリィという音が無音な部屋に響き渡った。


「ん、やっぱり素肌が一番だよね!美味しそう」

「……ふえっ、な、んで、ひっく、こん、なこと」


等々泣き出した名前の涙をエメットは器用に舐めとった。
そして彼女をソファーに座らせると自分は彼女の足元に膝を付いた。


「そんなの決まってるでしょ」


エメットが見上げるようにして名前へと笑顔を向ける。チラリと見えた赤い舌は何もかもを食らいつくしてしまいそうな鮮明な色だった。

嫌な予感を感じ取った名前だったが、時既に遅し。エメットの赤い舌が露わになった太股をベロリと舐めあげた。


「…ひっ、あ!」

「名前をいじめるの楽しいから」


そう言うとエメットはニタリと楽しそうに惚れ惚れした様子で口を吊り上げた。

太股を舐めるのに飽きたエメットは、名前の白い肌に吸い付き赤い跡を残していく。


「エ、エメットさん…ほ、んとに、もっ、やめ…」


クシャリ、エメットの艶のある金髪を手で掴み必死に抵抗するがエメットはビクともしなかった。

このまま流れに任せてしまったらどうなるかは名前も分かっている。
涙を流しても幾ら抵抗してもエメットは容赦なく食らうのだ。


「観念してボクにいじめられてね」


彼の赤い舌が唇へと移動した時、私はもう逃げられないと悟った。


(―…大人しくボクに食べられちゃって)




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