『ねぇ、晴矢は風介は付き合わないの?あ、それとももう付き合ってる?できちゃってる?』


俺の目の前でマシンガントークするこのクソ女、苗字名前。
俺達の幼なじみであり家族のような存在。見た目は結構、か、可愛い方だと思う。今は俺や風介、ヒロトと一緒に生活してて家事とかはこいつがする。

料理だって上手いし洗濯だって綺麗にするし一応家事はなんでもこなす。男から見たら最高なのかもしれない…ただ一つ性格を覗いたらの話だが。


「阿呆かクソアバズレ。何で俺と風介がデキてんだよ。」

『だって仲良いじゃん』


こいつの性格。男同士の恋愛が好きという根っからの腐女子とかいうやつ。
もともと何にハマった事がないと言っていたが、ある日を境にヘンなモンにハマりやがった。
顔は可愛いのに性格のせいでイメージダウンだな。

「ったく顔はマシなのによ」

『顔はマシってどういう意味だチューリップ!私は全てにおいて完璧なんだ!』


今だって寝ながら雑誌読んでたら急に腹の上に乗っかって来やがった。
小っせえ胸が当たってんだよおお!


「あーはいはい。その性格とペチャパイが直ったら完璧って言ってもいいかもな」

『ペチャパイ言うな!早く風介とヤれ!この腐れチューリップ!』「だー!チューリップって言うな!」

『ほぎゃっ…』


あまりにも五月蠅いので押し倒してやった。あ、ほら、顔は可愛いんだよ。


『なにすんのよおおお!……っひう!』

「お前五月蠅い」


首に顔をうずめて耳を甘噛みしてやった。耳を舐めれば俺の背中に手を回してきた。お、今日は素直だな!


『…んんー!くすぐったいよ!…うひゃっ…んう…』

「何だよ?感じてんのかよ?」

『え?いや、風介ともこうやってんのかなぁと妄想してたら自然に声が…!』

「マジでやめろ」


とりあえずコイツの性格が直らない以上は進展は有り得ないな。うん。




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