「あれ名前ちん何してるの?」

放課後の調理室。ドアの間から顔を覗かせたのは、柔らかな口調からは想像できない程の大男だった。

「紫原…あんた部活は?」
「今日休み〜名前ちん何してるの」
「ケーキ作りの補習。この間の実習で私欠席だったから」

先日の調理実習に欠席してしまった私は、先生に「材料が勿体無いから作って帰れ」との申し出を受け放課後の時間を使ってケーキ作りの真っ最中である。
紫原は甘い匂いに釣られるように私の側へと寄ってきて物欲しそうな顔でホイップクリームを見つめた。スポンジを焼いている間に作ったホイップクリームは私好みに山盛りに作ったのだ。まるで雲のようなクリームを見つめて紫原は目を輝かせる。

「名前ちん、舐めていい?」
「駄目だよ。これはスポンジが出来てから使うんだから」
「え〜ケチ。あ…!」
「ん、なに?…ひゃっ!」

突然ペロリと紫原は私の頬を舐めた。「名前ちんに付いてたよ〜」と笑顔を浮かべる。不覚にもドキリとしてしまった訳で…紫原の顔が見れなくなってしまった。

「名前ちん反応可愛すぎ…もっといじめたくなっちゃうじゃーん」
「ちょ、それどういう…ひっ!!」

ベトリ、紫原は山盛りホイップクリームを手で掬うと私の頬へとクリームを付けた。大量に付けられたらホイップクリームはドロドロとワイシャツや太ももへと落ちてゆく。驚いて尻餅ついてしまった私の上へと紫原が覆い被さり、嬉しそうに微笑み「いただきます」と

「ひ…ぁ!やだ、やめて紫原っ!」
「ん、名前ちんあまーい」
「んっ…ふぁ」

紫原の舌が私の体を這う。唇に付いたクリームを器用に舐めとる。クリームだらけの紫原の指が色んなところへとクリームをつけてゆく。
頬から下へワイシャツのボタンを外され下着が露わになる。必死に隠そうとするが紫原によって腕は塞がれている。紫原は下着をずらし胸へとクリームを垂らしてゆく。冷たいドロリとしたクリームに身体が反応する。

「ん、あっ…!いやぁ…」
「ちゅ、名前ちん反応しすぎ。もう堅くなってるよ〜」
「はぅ…あ、吸っちゃ、やだぁ…」

紫原は赤ちゃんのように乳首へと吸いつく。口の中で転がしたり、舌先で小さく舐めてみたり。紫原は大きく吸いついた後、歯をたてて小さく甘噛みした。初めての快感が身体をじわじわと熱くさせた。

「は、ぁ、ふっ、あっ…!」
「アララ〜名前ちんもうイッちゃったの?」

甘ったるい空気に意識が朦朧としてくる。紫原はそんな空気に酔いしれることもなく笑顔で楽しんでいた。彼の長い指が太ももを撫で、スカートの中へと侵入してきた。拒もうとしたが時すでに遅し。太ももについたクリームを紫原の長い舌がベロリと舐めた。

「名前ちん、本番はこれからだよ?」

迂闊に彼に甘い物を渡してはいけない



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