沖田と斎藤(hok)

2011/07/20 23:36

「あ」
「UFOとか幽霊とか根拠のないモノは信じないタチだからね、僕」
「あ、って言っただけじゃん」
「さきに釘さしといた」
「あ、からどうして次に続く言葉を類推できるんだよ」
「ホラ僕全知全能の神だから」
「沖田ってなんでこんななのにモテるの?つかハジメくんは?もう帰りたいんですけど」
「なんかはんぺん食べたいね」
「ほんと人の話聞かないよね…」
「あ、ハジメくんだ」
「なんか手提げってる」
「なに?今日ってバレンタインでもないのにあの見るからにプレゼント入ってます!みたいなの」
「あれじゃん、今日で今年の部活も最後だし」
「あ、誕プレか」



「すまない、土方先生に呼ばれていて…」
「嘘だ〜」
「ハジメくんが嘘をつくようになるなんてね」
「ぐ…」
「茹で蛸のようだよハジメくん」
「ハジメくんはよくおモテになりますなあ」
「それに比べて君は…」
「モテたいねえ」
「君にもモテたいとかあったんだ」
「君たちカッコいいんだからどっちか彼氏になってくれてもいいじゃない」
「願い下げだね」
「…」
「うわっハジメくんすごい形相!」「こんな奴とクリスマスなんて過ごしたくないだろう…」
「ワロタ」
「とかいって毎年過ごしてるじゃーんじゃーん」
「マツコとあんたを選ぶんだったら俺は迷わず海に飛び込む」
「選ぶのすら放棄するんだね」
「ひでぇマジで」
「そうそう、はんぺん食べて帰ろうよ。はんぺん」
「はんぺんっていうかおでんでしょ」
「That's right.」
「無駄に発音いいね」
「この世に無駄なものなど一つもないのです」
「悟りはじめたな総司」
「じゃくちょうさーん」
「ああー、寒っ」
「ほんと寒いね。昨日の方があったかかった気がする」
「そうか?」
「はー温い」
「ちょっ総司マフラー盗るのはヤメロ!死活問題だから!」
「大丈夫だって君なら」
「人で遊んでんだろ?なあお前人で遊んでんだろ?」
「ハジメくんがマフラー貸してくれるってさ」
「マジでか、遥か前方に居るんですけど」
「照れてるんだよ」
「あっ…もうっハジメくんったら」
「お前らみたいのと知人と思われたくない」
「ひっでええ!」
「ほんと、ひどいよ、はじめくん!同レベルに扱わないでよ」
「えっ」
「えっ」
「なぜ沖田くんが驚くのです?」
「ハジメくんはんぺん食べて帰ろう」
「待て待てーぃ」






という日常



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