フリリク | ナノ
 




※鬼畜拘束玩具等の要素が含まれていますので苦手な方はご遠慮ください






何でこんなことになってしまったんだろう。と、薄れていく意識の中で赤也は思った。
あんなに優しかった先輩が、何故。





「おはよう、赤也」
ベッドの上で拘束されている赤也に対して笑顔でブン太は挨拶をする。そんなブン太に赤也は軽く睨みつけながら言う。


「…早く自由にしてください」
「なぁに、言ってんだよ。お前はすぐ浮気するからダメに決まってるだろぃ?」
またこれだ。自分は浮気をした覚えはない。いや、していないのだ。


「先輩、何度も言いますけど、浮気なんてしてないっす!ただ、話し…ひっ」
「言い訳なんて要らねえンだよ!お前はいつもそうだ!いつもいつもいつも女と楽しそうに!」
ブン太は赤也の頬を殴り、感情を露にする。
赤也はブン太の暴力に怯えながら、怖くて静かに涙を流す。

ブン太はそんな彼に満足したのか、ベッドに腰を下ろしていとおしそうにその身体を触る。


「赤也…お前は俺のモンだ」
「っ、もう止めてください…」
「俺を欲しがれよ」
「…っ」
「…今日は赤也の大好きなバイブで楽しもうな」
机の引き出しの中から出された太く大きいバイブに赤也は息を呑む。


「い、やっ!やめろ!」
「俺のも後でやるよ。先ずはケツを緩くしねぇとな」
「や、め…っ!」
赤也の言葉はブン太の耳に届かず、無理矢理足を大きく開かさせる。

指を一気に3本いれられ、ほとんど体力が失われた身体では抵抗もままならず、与えられた快感にただ喘ぐ。


「んあ…っ、や、め」
「赤也…可愛い」
体内で指を抜き差しして、中を慣らす。
何度かそうしてから指を抜き、バイブを後孔に近付ける。


「乱れるお前を見せてくれよぃ」
「は、ぁ…先輩…」
赤也は虚ろな目でブン太を見つめる。
何かを訴えているように見えるその目はとても悲しそうだ。

しかし、ブン太にはそんな赤也の思いなど理解出来ず、すぐにバイブを体内に埋めていく。


「あ、あ…っ、や、だ…!」
「赤也ぁ、俺この後部活なんだよ。…だから、俺が帰ってくるまでこのバイブと遊んでてな」
「な…っ!」
「大丈夫だぜぃ、昼には帰る」
「っあ、ざけんな!抜け…っ」

赤也は足をジタバタさせて、抵抗をする。
しかし、それでバイブが抜けるはずもなく、無駄に体力を消耗してしまう。
そんな彼に、ブン太は思い切り頬を殴る。
赤也は声を出さずその痛みに耐える。

「設定は強にしておくぜぃ。俺が帰ってくるまで失神してなかったら良いもんやるよ。失神してたら…お仕置きな」
「っ…」
「じゃあな」
ブン太は先程言った通り、バイブの設定を強にして部屋を出ていってしまった。

赤也は、ブン太が居なくなると、迫り来る快感に耐えながら瞳から大粒の涙を流す。

「せんぱ…っ、先輩っ…」
ブン太を思いながら、赤也は昨日のことを思い出す。


放課後、英語のテストが悪く、先生に与えられた課題を教室で一人でやっていた。

それを始めてから数十分後、一人の女の子が忘れ物を取りに教室へ入ってきた。

その子は赤也の隣で、いつも勉強を教えてくれる荒井さんだった。
赤也は丁度分からない問題があったので、荒井さんに教えてもらおうと彼女に話し掛けた。

荒井さんは快く承諾してくれ、課題が終わるまで一緒にいてくれた。

なんとか終わったときにはもう遅くなっていた。
早く部活へ行かないと、と思い荒井さんにありがとうと、別れを告げた。
そして、赤也は部活へ行く準備を始める。
そのときこんにちは、と荒井さんの声が聞こえた。

誰か居るのだろうかと教室のドアへ目を向けたらブン太がいた。
ブン太は遅い赤也を迎えに来たのだろう。
赤也は嬉しくて直ぐに彼のところへ行った。

しかし、女の子と話しているところを見てしまったブン太は、赤也があの子のことが好きなのではないかと、勘違いをしてしまった。

元々嫉妬深いブン太だ。その光景はまるで恋人同士のように見えてしまったのだろう。

その後は二人で部活をサボり、赤也を自宅に連れ、今に至る。


「っ、…あ」

赤也は、いつも女の子と話をしている自覚はあった。だが、ブン太をこのようにさせてしまっているとは思わなかった。


「あ、あ…っ、イ、く…っ」
快感に涙を流しながらも頭の中はずっとブン太でいっぱいだった。

ブン太に会いたい。
早く誤解を晴らしていつも通りに甘えたい。

「ん、ぁあああ…っ」
そう考えている内に身体は絶頂を迎える。

赤也はもうこれ以上は嫌だと、何とか体内の中の物を出そうとする。
しかし、バイブは動きをやめず、赤也を攻めこんでいく。

結局、ブン太が帰ってくるまでバイブの動きは止まらなかった。




ブン太が帰ると、そこには目を虚ろにして涙を流し、時折身体をびくびくさせている赤也がいた。

その様はとても痛々しく、ブン太は酷く動揺した。


「せんぱ、…っ」
「…あか…や」
「も、…十分っしょ…?」
俺、先輩が帰ってくるまで待ってましたよ、と途切れ途切れだがブン太に必死に言う。


何てことを、赤也にしてしまったんだ。
自分でやってしまったことがブン太の中でやっと罪の意識に変わっていく。


ブン太は、赤也を拘束していたものを全て取り、体内の中の物も抜く。
そして、精液や体液で汚れている赤也を思い切り抱き締める。

「先輩…?どうしたんすか…」
「赤也…悪かった。俺、間違えてたな…」
「いいえ、俺もすんません。先輩を不安にさせてしまって…」
赤也は笑い、自分もブン太の腰に腕を巻き付ける。

赤也のその行動にブン太は完璧に自我を取り戻し、赤也に愛を囁く。

「赤也、愛してる。こんなことさせて、本当にごめん」
「その言葉が欲しかったっす…」
そう言ってから、赤也は意識を閉ざした。

ブン太は自分の頬を両手で叩いてから、赤也を抱え風呂へ向かう。

そして、身体を洗い流し綺麗にする。
身体の水分を拭き取り服を着せ、ベッドに寝かせる。
最後には赤也の鎖骨に強く痕を残し、彼が起きたときには幸せな笑顔が見れることを祈る。

「赤也、おやすみ」



end

20130303
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