ミク姉は、可愛い。
ふわふわしててまるでお人形みたい。
優しいし、いつも花が咲いてるみたいにキラキラ輝いてる。

メイコ姉は、美人。
怒られることもあるけどすごく優しいの。
胸なんてぼんって!ぼんきゅっぼん!はまさにメイコ姉だと思う。すごくセクシーなの。

ルカ姉は、綺麗。
英語もペラペラで頭もよくて大人っぽい。
そしてやっぱり胸はぼん!背も高くてスラッとしてるの。

ぐっちゃんことぐみ姉は、カッコいい。
惚れ惚れしちゃう。すごく身軽で、いざとなったら何にでも本気。でも女の子らしいところもちゃんとある。



「…それで?」
「え?」

きょとん、という擬音が正しいであろう顔で首を傾げるリン。

「え?じゃなくて、リンは?ミク姉、メイコ姉、ルカさん、ぐみさん。ってきたらもうリンしか…」
「あたしは、いいの」
「なんで?」
「だって…可愛くないもん。美人でもなければ綺麗でもないし、カッコよくもない」

「レンも、ミク姉達みたいな女の子がいいでしょ?」

あたし怪力だし男勝りだし、もう女の子じゃないよ。
そう言ってえへへ、とリンは今にも泣き出しそうな顔で笑った。
どうしてそんなことを言うんだろう。
いきなり真剣な顔で聞いて、なんて言うからなんだろうと思ったら。
結局何が言いたいのかよくわからない。
だけど、俺が言えることはただ一つ。

「リンは可愛いよ。美人だし綺麗だし、カッコいい」
「…えっ?」
「俺の大好きなリンは、そんなリン」
「…」

リンが黙ったと思ったら次の瞬間には俺はリンの小さな細い腕の中にいた。
ああ、ほらリンは女の子だ。
俺と違う柔らかい肌、身体は小さくて細くて触れると壊れてしまいそうで。
それに女の子特有の、リンだけの匂いがする。
暖かい日差しの匂い。
ね、リンは。
ミク姉みたいに花が咲いたようにキラキラ輝いてる。
メイコ姉みたいにすごく優しい。
ルカさんみたいに大人っぽいところもある。
ぐみさんみたいに何にでも本気になる。
男勝りだって怪力だっていいじゃないか。
それも全部合わさって、俺の愛しいリンなんだから。






∴ 君を愛しいと想うから
(ちゃんとわかってる)
(いつだって、君の隣にいたんだから)




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