あとがき

　この度は犬飼長編「真黒真白」に最後までお付き合いいただきありがとうございました。最初はもう少しコンパクトにまとめるつもりだったのですが、なかなか素直になれない二人のせいでずるずる拗れて想定より長くなりました。笑　それでも無事に完結させることができて良かったと胸を撫で下ろしています。

　犬飼くんは私の大好きなキャラの一人なのですが、付き合ったら苦労しそうな男だなあという印象があります。愛想は良いけど本心がわからなくて怖いというか、「好きだよ」と言われても嘘じゃないかなとどこか信じきれないというか。
　今回の連載ではヒロインも似たような性格という設定で書き進めていたのでお互い疑心暗鬼になり焦れったい期間がまあまあ長かったと思いますが、素直に気持ちを伝えることができてからは重たすぎるんじゃないかってほど求め合えていたのではないかと思います。拗れた関係からハッピーエンドにさせるの大好き人間としては非常に楽しかったです！笑
　さて、この連載のタイトルの「真黒真白」には、真黒な性格の二人が真白な恋愛をする、という意味と「シンクロシンパク」と読むことで、ドキドキする心拍がシンクロするような恋愛を、という意味を込めました。なので、最後の締め括り方もタイトルを決めた時点でほぼ決定していました。色々なタイトルをつけてきましたがこのタイトルは結構気に入っています。
　今後の二人がどうなるかは、また番外編や後日談で書いていけたらいいなと思っていますが、今のところ未定です。穏やかに、時に激しく、心をシンクロさせながら愛を育んでいってくれたらいいなと勝手に願っています。

　さて、それでは最後にもう一度、当サイトにお越しくださり、そしてこの連載にお付き合いくださり、ありがとうございました。