2012/03/24 18:21


「ユースタス屋、使ってみたい魔法とかあるか」
「あ〜…魔法は思いつかねぇけど、箒に乗って飛んでみてぇなー」
「ふふ、なるほど…」

変ににやついているローに気が障ったのか少々ムッとして口を開く

「………何ニヤニヤしてんだよ」
「いや、これはまた可愛らしい回答してくれると思って…ふふ、まるで子供みたいだ」
「んだよ…別に普通だろうが!」

 バカにされた気がして余計ムッとすると顔を少し赤くしながらそっぽを向いてしまった

「……俺は、ウィンガーディアム・レヴィオーサを使ってみたいかな」

「は…?それ、某映画の魔法の…」

 そっぽを向いていたキッドは思わずローの顔を振り返った。元々現実味の無い夢物語には興味なしのローが最初の質問をしてきたことにも驚いたが、まさかそんなことを考えてたなんて思ってもみなかったのだ。

「そ。物を浮かす魔法…便利だろう?」
「まあ、確かに……」

 杖を振るう真似をしておどけるローにノって、置いてたペンを映画で観たように浮かしてやる。ゆっくり持ち上げ浮かす仕草をして「アホか」と笑いあう。

「つーか、意外だな。トラファルガーもそういうの興味あんのか」
「まあな。だってこれ使えたら、ユースタス屋から離れた所で服めくったり出来るだろ?」
「おい」
「ユースタス屋にスカート穿かせて手をふれずにめくるとか最高だと思わないか」
「思わない!」
「何故!?何の前ぶれもなく服が捲れていくんだぞ!押さえても逆らえなくてペロリンとユースタス屋の体が曝されて羞恥にまみれるユースタス屋…興奮するなァ!」

熱弁を奮うローに負けじと言い返す

「だっ…!馬鹿か!!いや馬鹿だろ!?全力で嫌だし、てめぇが脱がさねーなら意味ねぇっつうの……」
「……そっか」
「おう…」


まさかのデレ


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