自作ぇろお題


【ゆるい恋愛/黄月】
絡めた足をといた。
腰に強請るように絡みつくと、オトコは喜ぶからするけど、打算的。
そんなのもきっと、黄瀬はわかってるんだろうけど、その上で喜ぶからやってやる。
「んっ…気持ち、よかった?」
「…サイコーっスよ、さすが伊月さん」
うん、オトコ喜ばすのは、いつの間にか得意になっちゃったから。
「ありがと」
黄瀬は割と好き。素直だから。



【君とキミ/木+日→月】
中学のときから、ひゅーがはオレに欲のこもった視線を向けてた。
オレは気付きつつ、友達でいたいって気持ちが強くて、気付かないふりしてたんだ。
そこに変化を…亀裂を入れたのは、木吉。
木吉は簡単にオレに好きだと告げて、関係を結んだ。
それに対抗するように日向も迫ってきて、後はなし崩し。あーあ。
でも、気持ち良くって止められないのは事実。
だって快楽は素直、だろ?



【あいしてる気もした/氷月】
第一印象は、イケメンだなぁって。色男っていうか、正直自分と同類だと思った。
なのに。
「ん、んんっ、ふぁ、ぁも、…も、ゆるっ…し!」
こんなに激しく攻められるなんて。
ネコじゃなかったの?ケダモノ!
「かわいいね…シュン」
「ぅ、あ…う、ん…」
嬉しい、なんて。



【ごめんなさい、好き/笠月】
自分がどれだけ爛れた性生活をおくってきたか、自覚はあった。
だから踏み出せない。
所謂セフレ、は全員切った。けど。
オレのカラダは汚れきってて、粘液に塗れない日などない程のレベルで。
だから、だからオトコはもちろん女の子にすらとりわけ初らしいあの人に、この気持ちをあかすことなんて。
無理。ぜったい無理。
嫌われたくない。せめて今の、一目置かれたPGの位置にいたい。
こころは痛いけれど。



【漆黒色の広がり/緑月】
彼シャツしたい、と言われて、ちょっと変態っぽいなと思いつつオーケーした。
「伊月先輩の髪色に合わせてみたのだよ」
まっくろな、肌触りで高級とわかるYシャツで、ああやっぱり緑間はボンボンだなぁと思った。
「すごく着心地いい。私服に欲しいくらい」
「それなら今度、良さそうなのを見繕うのだよ」
やっぱり金持ちだな。この、座ってるベッドだってほかと違う。
勝るのは赤司くらいだ。
「…男が服を贈るのは、」
「脱がすためだろ?いいよ…おいで」
かわいいこ。ヤりだすまでくらいは、オレに主導権頂戴。



【ごめんの繰り返し/赤月】
「うん、ごめんな…今度埋め合わせするから」
「ごめん…来週なら、うん、いっぱいして」
「あ…ごめん、ナカに出していいから、今週だけはムリ、うん」
……はああぁ。
今週の予約、全部なんとか断った。
「………で、なんでこんな突然きたの…赤司」
「俊さんに会いたかったから、ではいけませんか?」
…いけないに決まってる。
赤司は絶対的なとこがあって、優先はするけど、別に恋人とかそういうんじゃないんだから。
まあ、怖いから言えないけどさ…。
「僕が会いたいときに会う。僕が抱きたいときに抱く…これでも我慢してますよ。…さて、俊さん、時間が惜しい」
ぐい、とオレを引き寄せる赤司。
分かってる。コイツに逆らえる訳ないんだ。



【虚ろいの色/高月】
鷲の目を持つオレは、セックスのときにも多角的にものを見てしまう癖がある。
だからって別に気持ちよくないとか、そういうんじゃないけど、ちょっと独特の感覚はある。それを共有できる相手が、高尾だ。
「ッ…伊月さん、それ、やばい」
「か、んじ、る…?ぎゅ、って」
高尾のものを締め付けながら、多角的に見える視点。
でもそれは、高尾も一緒。
「伊月さん…目、閉じて…」
ん、と小さく返事して瞼を合わせて視界を真っ暗にした。
…こうすれば、余計な情報は入らない。
さっきまで見えてた、ホテルの安い装飾が消えた。


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