特技は活かせ*ユウ光





「なー、ひかるーセックスせん、せ、えへん??」※千歳
「浪速のスピードスターといろいろし、よ…ちゅー話や!」※白石



千歳センパイと白石部長に3Pしよって言われた。
俺はお断りやけど、簡単に諦めるひとらやないのは知っとる。
やから条件を出した。
千歳センパイは金ちゃんの、
白石部長は謙也さんのモノマネをして。
上手くできたら、3Pでもなんでもしたりますよって。

「どもりすぎですよ、センパイら」
「難しかね〜」
「謙也、なんでこない面倒臭い語尾使うねん」
「いや、白石ぶちょーは他人のこと言えませんよ…」

エクスタシー侍やし…まあ、とにかく!

「さんぴーはナシっすね。残念残念」
「心込もってないで、財前」
「ひかる君は厳しか」
「はっ、当然ですよ。カラダかかってるんすから」

このひとらは所謂、絶倫や。
一昨日けっこう激しいプレイしたばっかやのに、まだまだ足りないという。
俺やって性欲旺盛な中学生やし、ヤるのはええけど、いくらなんでも限度っちゅーものがある。
だいたい、入れる側と受ける側を同じ基準で考えられたら堪らんし!

……あ。
そーだ!


「どうしても、ならいいですよ」

「えっ」
「ホンマ!?じゃあさっそく…
「ただーし、俺が上!タチです!!」



「「 」」



「っは、はははは!!あっははっ!」
「ぶッ、あ、ありえん!ははっあはは!」

「…ぇ、あの?」

「ぶはっ!ひっひかる君には無理ばいっあははっ」
「くくっ冗談キツイで!まあ、ふはっ、上にってのは、歓迎やで。騎乗位にしよか?」




「〜〜〜センパイらなんか嫌いっすわぁ!!!」


なんやなんや!馬鹿にして!!
悔しくてムカつく、なんか目尻に何かが滲む。
まだ笑い続けとる二人を放って、部室を飛び出そうとしたそのとき、


「あれー?ひかる、なにしよん?
「光?ちょっ、どないしたんや!白石に千歳、光に何したんや!」

まさにベストタイミングで、背後の扉が勢いよく開いた。
救世主や!カミサマは俺を見捨ててなかったっ。


「金ちゃん!謙也さん!聞いてやっ、このふたりヒドイんや!俺のことバカにし、てッ……て、…え?」







「…えらい笑われとんな、財前。情けないわぁ」


「…ゆ、じ、先輩」




救世主だと思った声は、いっつも意地悪ばっかしてくる、ニガテな先輩やった…。
固まる、俺。
え、金ちゃんは?謙也さんは??


「なあ財前、お前言ったよな?」

「は、はぃ?」


「金ちゃんと謙也のモノマネできたら…―――なんでもしたる、って」

ニヤーーァと、妖しげな笑みで。冷たい声で。
ユウジ先輩は、俺の頭へ、ねっとりと、言葉を落とす。

「あ、いやっそれは!白石部長と千歳先輩にで!」
「白石ー千歳ー、たまにはええやろ?」
「んー…ま、しゃあないな。たっく、どこから聞いとったんやら」
「ユウジは意地が悪いばいね。…ひかる君のこと、あんまりキズ物にせんでよ」

「りょ〜か〜い!」




その後部室でSMプレイ。
相手はユウジ先輩やった。

…センパイら、ひどい。


End


- 11 -


[*前] | [次#]
ページ:







「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -