裏テニス部@山吹*壇太一総受




当中学では、テニス部最強につき―――




「歯向かわず大人しくしてろって言ったよね?」

「す、すすすみません!!!!」
「遅いよ。室町君、やっちゃって」
「はい」


べったべたな校舎裏。
俺の可愛い可愛い太一君を襲ってたバカ。
ホントは俺が潰したいけど、怯えて震えてる太一君を最優先。
室町君に任せとけば間違いはないし…どうせ、亜久津が滅茶苦茶にシめるだろーけどね。


「さてと…ダイジョブ?太一君」
「は、はい!すみませんです…僕、また…」
「太一君は悪くないよ。悪いのはこのバカだから、ね?」
「っありがとうございます…でもっ、あの…迷惑ばっかりかけて…僕だってテニス部なのに……」
「気負わないで、太一君はいてくれればいーの♪」


太一君がテニス部に入ってきたときは驚いた。
山吹の“裏”をテニス部が牛耳ってるのは暗黙の了解。
そんな部に、太一君は余りに不釣り合いだったから。
試しに話しかけてみれば、見た目以上に純粋過ぎて可愛らしい少年、壇太一。
これは何も知らずに来ちゃったかなーと。
目配せすれば、部長の南もため息一つ。



だけど、あの亜久津を手懐けた。
…いや、先に懐柔されたのは、俺や南も含むテニス部全員。

見事にやられたよ。

ある意味で、これ以上なく裏にふさわしい。
純粋でキラキラした可愛い可愛い太一君を、俺達はマネージャーと認めた。というより、させた。

本来は“戦闘員”を希望していた太一君のコンプレックスを煽って、“愛人”にしたんだから。
あ、戦闘員は選手でレギュラーが幹部。マネは一番の愛人ってコト。
つまりはそーゆー対象。

いままで適当に遊んだ女の子も男の子もいっぱいいたけど、マネージャーにはしてなかった。
メンドクサイしね。守るとか、一々気にかけるとかさ。
でも太一君だと、全然メンドクないし、弱っちいのが逆に可愛くて仕方ない。

俺が守ってあげてるってのが、もうそれでイけそうなくらい快感なんだよねぇ。


「さてっと、とりあえず部室行こっか。お昼まだデショ?」
「はいです!」

室町君がボカボカやってんのをスルーして、太一君とランチと洒落こむ。
しかし太一君もあの光景を気にしない辺り、ちょっと普通じゃないよね。まあテニス部に普通なんている訳ないけど。
ていうか、山吹全体?


「今日は海苔卵焼きを作ってみたです」
「いいね、唐揚げある?」
「冷凍の、ですけど」
「オッケーオッケー、学食のよりはマシだから絶対」
ウチの学食不味いんだよ。





「んっ…ふ、んん…」

ま、部室、食後、太一君となれば当然こうなる訳で。

「っ…もうちょい、頑張れる?」
「は、んんんーっ!」
「苦しい?…もう出すから、飲んで」
「!……ぅ、うく、んっ」

太一君の頭を痛くしない程度に抱いて、喉奥に出す。
苦しそうだけど、まあ大丈夫だよね。俺は優しい方だし。
みーんな太一君を好きだけど、性癖ばっかりは変えられない。
東方とか結構エグいプレイしてるし。一回マジで止めたからねー。
俺達の愛を受け止めるには、イタミが必要だって、太一君はちゃんとわかってるし。あ、なんかこう言うと“愛”が軽く聞こえそう。それはないんだけどなぁ。
太一君に関してはみんな本気だし。
亜久津が一番わかりやすい例だよ。



って。
俺誰に話してんだろー…もうやめやめ、太一君とのエッチに集中しよ。



End




- 16 -


[*前] | [次#]
ページ:







「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -