【with 伊月俊】


「おーい、小林!」

「あ、伊月先輩。こんにちは」

「こんにちは。なあ、ちょっと小林に聞きたいことがあるんだけどさ、いい?」

「あたしに答えられることなら」

「多分大丈夫」

「ならどうぞ」

「小林のさ、好きなタイプってなに?」

「好きなタイプ?」

「うん、好きなタイプ」

「…炎、ですかね」

「は、」

「電気と水も捨てがたいんですが、やっぱ攻撃!って感じするじゃないですか」

「…待って、なんのタイプの話?」

「ポケモンのタイプの話なんじゃないんですか?」

「いや、そうじゃなくて。男のタイプ、って意味だったんだけど」

「ああ、そっちでしたか。イケメンが好きです」

「……随分とハッキリしてるんだな」

「面食いなんで。性格的な面だったら、普段はどうあれ決めるべきところでビシッと決めてくれる人ですかね」

「へぇ…」

「あ、いけない!次移動なんで失礼します」

「ああ、また部活でな」

「はい!…あ、そうだ」

「?」

「伊月先輩も、わりと好きなタイプですよ」

「えっ」

「今日誕生日でしたよね?差し入れ楽しみにしといてくださいね。それじゃ!」

「ちょっ…言い逃げは狡いだろ、」



(君の本音を聞き出すまで、あと3時間半)





タイプ





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