【with 赤司征十郎】


「赤司は犬と猫どっちが好き?」

「…言うことを聞かない駄犬は嫌いだな。忠実に付き従う犬なら嫌いじゃない」

「そーゆーことじゃなくて!」

「わかってるさ。まあ駄犬云々を抜きにしたとして…どちらかと言えば猫、かな」

「あー、なんか赤司っぽい」

「そう言う優はどうなんだい?」

「あたし?あたしはー…どっちも好き!可愛くて選べない!!」

「優柔不断だな」

「だってー…動物みんな可愛いじゃん、もふもふしたい」

「気持ちはわからないでもないけど」

「でしょ?あー、犬でも猫でも飼いたいなあ」

「僕はもう犬も猫も十分だ」

「あれ、赤司ってなんか飼ってたっけ」

「無駄に人懐っこい189cmのゴールデンレトリバーをね」

「ああ、黄瀬くん…じゃあ猫は?」

「気まぐれに寄ってきては離れていく、気分屋の子猫がいるんだ」

「ふうん?」

「わからないかい?今も僕の目の前にいるんだけど」

「…もしかしてあたしのこと、だったり」

「ご名答。さ、おいで」

「おいでって言われても…」

「言ったよね?僕は言うことを聞かない駄犬が嫌いだって」

「…あたし、犬でも猫でもないんだけど」

「知ってる。優は僕の隣にいればいい。可愛がってあげるよ?」

「なんか…納得いかない…」

「返事は?」

「イエスしか認められてないんでしょ?どうせ」

「イエスが嫌ならはいでもいいよ」

「変わらないじゃん!」




犬と猫





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