【with 菅原孝支】



「優ってさ、苦手なモンとか無いの?」

「へ?数学と英語は苦手だけど」

「そーじゃなくて。なんつーの、弱点?」

「弱点、ねえ…」

「絶対食えない食べ物無いし、雷怖がったりしないし、虫とか爬虫類とかもわりと平気だろ?」

「まあね。あ、ホラーとグロいのは苦手かも」

「それは俺もあんま得意じゃねーわ。グロなんか好きな奴の方が少ないだろ」

「確かに…っ!!!」

「、優?どした?」

「あそこ、出た…!!」

「…あー、アシダカ軍曹」

「っ、いやああああ動いたああああ!!早くどっかやって!!あたしの見えないとこに!!!」

「倒す?」

「死んでるの見るのもイヤ!!早く!!」

「…おう」



「…優ー、もう軍曹どっか行ったぞー?」

「……ほんとに?ほんとにもういない?」

「ん、窓から外出した」

「ありがと…」

「…半泣きなってる」

「うるさい…なんでスガは平気なの…キモイちょうキモイ…」

「確かにフォルムはキモイけど軍曹は益虫だし」

「キモイもんはキモイ。いてもいいけどあたしの前に出てくんな」

「はいはい。それにしても、優があんなに取り乱したの初めて見たわ」

「でかくて足が長くて多いのはほんと無理。ごめんねうるさくして」

「いんや、珍しく女の子っぽい一面見れたから俺的には問題ナシ」

「普段女っぽくなくてすいませんね」

「誰もそんなこと言ってないだろー?優はそのままでいいの」

「…もう、調子いいんだから」





弱点





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