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小林優、15歳。
今日から星月学園神話科の一年生。
あたし、今、強烈な眠気と戦ってます。
校長先生の話とかそういった類いはどうしても眠くなるんだ仕方無い。
「おおぅ…ね、む…」
「…大丈夫ですか?」
なんとか睡魔と戦っていると、隣に座っていた男子生徒…つまり、クラスメイトに声をかけられた。
「大丈夫…多分。えっと、」
「青空です。青空颯斗」
「ありがと、青空くん。あ、あたしは」
「小林優さん、ですよね」
あたしが名乗る前に、にこりと微笑んで青空くんが続ける。
「うん、そうだけど…どうしてあたしの名前?」
「今年の新入生に女子は2人だけ、そしてもう一人の女子である夜久さんは天文科だそうですから」
「あー…なるほど」
確かに女子は2人だけだと聞いた、入学説明会で。
その時には夜久さんには会えなかったんだけれども。
「ていうか青空くん、クラスメイトなんだし敬語いらないよ?」
「癖みたいなものなので、気にしないでください」
「ふーん…、わかった。あ、あたしのことは優でいいからね」
「わかりました。では、僕のことも名前で呼んでください」
「…颯斗くん?呼び捨て?」
「お好きにどうぞ」
クスクスと笑う彼に、あたしも笑い返して。
「じゃあ、颯斗って呼ぶね。これからよろしく!」
「こちらこそ」
星月学園、入学初日。
早速友達ができました!
(楽しい高校生活になりそう!)
(そうですね)
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