うちよそ小説

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Now Calling！

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お久しぶりですわね仍弥。元気にしていて？
…もしもし？仍弥？ああよかった、繋がっていないのかと思いましたわ。…え？今何処にいるのかって？そうですわね…幾星霜隔てた、遠い何処かですわ。ふざけてませんわよ？理解し難いでしょうけど怒らないで。せっかくの久しぶりのお電話なんですから。ね？

ところで仍弥、誕生日おめでとう。最後に祝ったのはいつだったかしら。ずっとお祝いしてあげられなくてごめんなさいね。お詫びといっちゃあなんだけど、プレゼントを贈ったの。お守りの様なものなのだけど…出来れば役に立たない事を願っているわ。…ふふ、そうね。プレゼントなのにおかしいわね。でもとっておきの品よ。きっと役に立つわ。貴女と貴女の大切なものを守ってくれる。必ずね。…そろそろ時間だわね。慌ただしくってごめんなさい。もっと話したい？私もよ。…ねえ仍弥。言うまでもないでしょうけど、わたし、貴女が大好きよ。見えなくても、きこえなくても、貴女が私を呼んだ時、私はいつでも貴女の傍にいるの。だから例えどの様な状況におかれても、どんな時でも貴女は一人ではないのよ。何があっても諦めるなんて真似はしないで頂戴ね。…まぁ、本当はあまり心配していないのだけれど。だって貴女、昔から怖がりの癖に頑固だものねぇ。ふふ、それじゃあね。ずっとずっと大好きよ、仍弥。またね。さよなら。

プツッ、ツーッ、ツーッ、ツーッ、

≪通話が終了しました≫

拝啓、
宇宙の果てより

仍弥さんのお誕生日の時についったーに書き散らしたブツを再録。誕生日に随分昔に死んだ幼馴染から電話がかかってきた話。多分ね、もの自体は死ぬ間際にでも渡してたんだと思います。受け取ってくれ、ジョジョーっていうツェペリ伝統のあれです。スタンドは守護霊みたいなもので、元はいつかに死んだ誰かの意思や魂なんじゃないかなって思ってるので、死んだらずっと傍で守るねって、そんな約束を勝手に取り付けていたのを今更報告してきた感じ。透子というツェペリにとってのジョジョは仍弥さんだったんだと思います。…っていう私の願望の話でした。お粗末さまでした！！！

(15/1106 再録)