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ドラ●もんの誕生日 /芥アキ




「あっ……ねぇねぇ、あくたがわさん あくたがわさん」
「なんだ」
「今日ド●えもんの誕生日だよ!」
「(は?)……ど●……えもん……?」
「そ! ド●えもん! 知らない?」
「……あの青い機械人形だろう」
「そうそう。2112年9月3日! 今から95年後にド●えもんは生まれるんだよ〜〜〜」
「……お前があれを好いていたとはな」
「ああ、こっちには何も持ってきてないもんな〜。映画のビデオほとんどぜんぶ持ってるんだよ」
「然うか」
「ド●えもんってすごいよね。色んな道具持っててさ」
「空でも飛ぶ心算だったか」
「それもあるけど……登場人物みんな楽しそうだしさ、もしド●えもんがいたら、わたしの病気も治してくれるのかな、なーんて思ったりして」
「……」
「お父さんやお母さんに言ったら、悲しむと思ったから一度も言ったことはないんだけど……ずっと見てたな。ずっと見てたら、その内わたしの机の引き出しからも出てきたりするんじゃないかなとか思って」
「……」
「まぁ見ての通り、まだ来てないんだけど!」
「……」
「まだかな、遅いな〜」
「お前には、必要ないと云う事だろう」
「……そうかな〜〜〜ほしいよどこでもドア〜〜〜!あくえも〜〜〜ん!」
「誰だ其れは」



2017/09/03 18:15





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