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剣スロットとアキ


「あの……マスター、ひとつお聞きしても」
「なにかねランスロットくん」
「……近くはないですか。その、距離が」
「そうだね」
「その様にその、密着されるとですね」
「興奮する?」
「いえそれは大丈夫なのですが」
「(即答しやがった……)」
「ただ、些か、なんと言いますか、不自然かと」
「なるほど」
「この体勢には何か訳が?」
「訳ならあるよ」
「して、それは」
「ランスロットのパパみに負けました」
「……は?」
「ランスロットの、パパみに、負けた」
「パパみ」
「なんか無性に甘えたくなる」
「甘えたく」
「ていうか困らせてやりたい」
「要するにからかわれているのですか、私は……」
「パパ〜(ぎゅうう)」
「あの、どうぞお止めくださいマスター、胃が……」
「おとうさぁん」
「私は貴女の父君ではござらん……!」
「うん、私のお父さんは絶賛滅却されてるしね」
「あ……」
「優しくて、なんていうかめちゃくちゃしっかりした人で、ちょうかっこよかったよ。顔めっちゃ怖いけど」
「……マスター……」
「ランスロット」
「……はい」
「おんぶして」



この後罪悪感につけこんでめちゃくちゃ甘やかしてもらった



2016/08/17 13:42





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