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なんとかあの後30分で到着させた私。
入り口で待ち構えていた佐藤さんに暫く説教されたのは言うまでもない。
隣では高木さんが苦笑いしてたから思いきり睨んでやればバツが悪そうな焦った顔をして視線を逸らされた
今日は1日ついてない日になりそうな気がする。

佐藤さんについていけば目の前に毛利さんのネクタイを直してる蘭ちゃんの姿が見えた。
そのすぐ下、右隣にはコナンくん。

やっばいくらい可愛い!
抱きしめたいんですけどッ
コナンくんを見ながら脳内ではそんなことを毎回考えてる。
それを感じとったのか、コナンくんは身震いしていた


(なんだ・・?
この悪寒は)


『やっほ!
コナンくん』


「・・・!
あ、華さん」


手を振りながら近づいていく私にコナンくんは驚いたような顔をしていた。
なんだか少し距離をとられてると思うのはきっと気のせいだろう。
うん!


「おはよう、蘭ちゃん!
コナンくん!」


「朝早くからご苦労様です!」


続いて佐藤さんと高木さんが私の後ろから声をかける

佐藤さん、高木さん、毛利さんの3人が喋ってる間私はコナンくんを見つめていた。
本人は顔を赤くして、違う方向を向いている。

ちょ、やばいって!
その反応!
あなた私をキュン死させる気ですか!!?



『抱きしめたい・・』


「ん?」



私がぽつり呟けば3人が同時にこっちを見た。
笑って誤魔化せば佐藤さんが呆れた様子でため息ついてるのが分かる。
会議専用の部屋へ案内されるが正直に外でコナンくん達と待ってたい、なんて言えば



「あんたも来るのよ、華」


『・・・・・はい』


ブラックオーラ満載の笑顔で言われてしまった。
相当お怒りのようで、これ以上はやばいと思い素直に従うことにする。
名残惜しい気持ちで部屋へと入り、隅っこの後ろの席で会議が始まるのを待った。