dc | ナノ


「お姉さんのおごりだからどんどん食べちゃって!」


「わー!
ありがとうございます!」

駅前のファミレスでなぜかお茶してる快斗たち
頬杖をつき、眉間に皺をよせ、窓から外を眺めてる快斗に華は話かけた

「快斗・・クン、・・だっけ?
君は食べないの?」


注文したのはコーヒーだけ
食べ盛りの少年にしてはそれを不信に思ったらしい

快斗クンはちらりと見るだけでなにも言わずまた窓の外を眺めてしまった


「こら、快斗!
刑事さんに失礼でしょー」

「いでででっ
馬鹿、やめろ!」


ぎゅううっと力強く青子ちゃんが快斗クンの耳たぶをつねってる。

痛いぞ、アレは

いや、絶対痛い

青子ちゃんの押しに負けたらしく、ぶつぶつ言いながらメニュー表を開いている

『子供は素直な方が可愛くてよろしい!』


「くまさんパンツ履いてるようなやつが大人なのかよ?」


『・・・!!』


いきなりの発言に戸惑いを隠せず顔を真っ赤にさせ立ち上がった。
青子ちゃんが驚いた顔をしてこっちを見てる


『な・・な・・!』


「大人ならもう少し色気があるの履けよな」


『関係ないでしょ!?』


「もう!快斗!
失礼すぎ!!」


憎らしさ倍増
年下に、しかも高校生にここまで言われるなんて

きっとさっきよりも顔は真っ赤だろう
少し横目で外を見てみれば見知った姿が
コナンくんに、少年探偵団のメンバーが仲良く下校していた

コナンくんがこっちに気づいたみたいで、笑顔で手を振ってみる

驚きつつ引きつった顔をしているコナンくんもまた可愛いぞ

そんな彼等を手招きして呼び、一緒に食べることにした


『コナンくん!みんな!
こっちよ!!』


そう呼べば嬉しそうにはいってくる歩美、元太、光彦

(げぇっ!
名探偵じゃねーか
やべえ・・・!)


『紹介するわ
こちらさっき仕事で行った学校で知り合った人たちなの』


「"たち"?
1人しかいないよ?」


『え?』


よく見れば快斗クンがいないことに気づく


『青子ちゃん、快斗クンは?』


「快斗、トイレだって」


『・・そう』


この後みんなで仲良く食べたのだけれど


結局快斗クンは戻ってこなかった





(危ねー!
今はまだ名探偵と会うわけにはいかねぇからな)
(・・ねぇ、青子ちゃん
今度一緒に下着屋さん行かない?)
(え???)