「エレンがエロ本読んでた」
私が不満げに舌打ちしながら言葉を発せば何事かという目で周りが見てきた。
「なに?いきなり・・」
「聞いてよ!アルミン!エレンったら酷いんだよ!?」
「まあ、結菜エレンも男の子だからさ」
「私がいるのに!?」
「うーん・・」
そういうのとは違うんだよ。そういってもたぶん結菜は納得しないんだろうな、とアルミンは思う。
「まだ根にもってんのかよ。しつけーな」
姿を見せたエレンに結菜はさらに不機嫌さを増した表情になる。そりゃ根にもつだろう。女の子なら誰だって。
「不満があるなら言ってくれればいいじゃん!」
「言ったって・・なあ」
エレンは今、確実に胸を見た。絶対見た。確かに自分もないと認めているけど。震える拳を握りしめ、おもいきりエレンめがけて振り下ろした。
「だったらAV女優と付き合えー!」
(それならなんでエレンは結菜と付き合ってんだろうな)