「できた!」
もうすぐあかりの誕生日スポンジケーキを作り、あとはデコレーションだけなんだけど
「ナマエ、なにしてるの!」
「やぁ、なまえ。」
にこにこ顔で手をふられた。ケーキに手をのばし、今にも食べてしまいそうな魔の手から死守する。
「これはあかりのだからダメ!」
「ちょっとくらいいいじゃん」
「ダメなのー!!」
ちぇ、と舌打ちするナマエの姿にため息をつきながら先生に呼ばれたのを思い出し、部屋からでてく。もちろんナマエに強く言い、食べられないように特殊な魔法もかけておいたのに。
+++++++
「もー!
ナマエのバカバカぁ!」
「落ち着きなさい、なまえ」
「だって沙羅!
ナマエったら・・!」
腕をがっちり捕まれて、動けないようにされてるなまえはその場でぎゃんぎゃん騒ぐ。
「もういいよー
なまえ
気持ちだけで十分だから」
エンジェル降臨。
きっとケーキよりも2人が喧嘩することが嫌なんだろう。だけどそんなことでは気持ちがおさまらなくて。
「魔法までかけておいたのにやぶってまで食べるなんて悪だわ、悪!!
私そんな風に育てた覚えないわ!」
「なまえに育てられた覚えないし。
大体あんな低レベルな魔法かけたうちにはいんないよ」
あっかんべをされて、"もっと勉強しなよ"なんて可愛くないことばっかり。
暫く言い合いは続いて結局勝ったのはナマエだったとか。
(最近のなまえはあかり達にかまってばかりだ)
((つまりは嫉妬か))
(レオン!ディアン!
違うからな!!)