「なんで私が巻き添えくらわないといけないの」
「・・・すまない」
ミリアにおいかけられてるレオンをかくまってる状態。普段のレオンならもっとスマートにかわせるはずなのに。最近は妙にミリアから避けてるというか普通に喋るけど抱きつかれるときだけ避けてるというか、大体そんな感じ。
「・・いつもならミリアに抱きつかれても顔色一つ変えないのに、どうしたの?」
「・・・好きな人に誤解されたら嫌だろう?」
「へー、レオン好きな子いたんだ。
誰?あかり?沙羅?校長先生?」
「最後のは違うからな」
冗談まじりにそう言えばまじめにツっこまれてしまった。あはは、と笑ってればレオンが私の髪を優しく撫でる
「レオン?」
「俺が好きな人はなまえだよ」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・へ、」
間抜けな声をだした私の唇にレオンの唇が重なる。それがキスだと認識できたのはそれから数分後だった。