この時間、人はいなくなるがエドが屋上を指定してきたのでこの場所となった。なまえはアルを図書室で待たせ、エドのもとへと急いだ。
「エド!!」
ドアを開けるとエドの姿が見え、声をかける。
だけど反応がない。
ゆっくりと、こっちを向いたエドの顔はなんだか怒ってるように見えた。
少しだけどなまえの体が震える。
なんだか嫌な予感がしてならなかった。
ゆっくりとなまえの側へと近づくエド。
勢い良く腕をつかまれ、ひっぱられると体は前へとバランスをくずした。
「きゃ・・っ!!」
ガシャン!、と響くフェンス音。
フェンスにおしつけられた体は身動きがとれない状態となっている。
「なまえって・・残酷だよな」
「ん・・っ!?」
耳もとで優しく囁かれれば体がぞくぞく、っと反応する。
なまえがしていたネクタイをはずすと、それをフェンスのあいた隙間になまえの手首を固定した。
「エ・・ド・・・!?」
さっきの声が効いたのか体に力がはいらないなまえ。
「俺の気持ちも知らないで他のヤツに紹介しようとしてるんだもんな・・・」
ポケットから手紙を取出し見せられれば、そこにはなまえが紹介するはずだった友人の名前が。
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