みじかいの | ナノ

「い、やあぁっ!あ、んん・・!」



さっきまでとは違う、感じたことのない快楽に襲われて、不安になるなまえ。



「亜夜」



「・・・ッ!?」



耳元で囁かれた名前は自分のものではなかった。
雅孝はなまえを見ていない。
亜夜だと間違えているのだ


「も・・また、まちがえる・・・っ」



「亜夜・・亜夜ちゃ・・」



指を引き抜き、自身をあてがう。



「ん・・!くぅ・・ん」



奥までいれられ、ナカいっぱいに広がる圧迫感。
ナマだからよけいに雅孝を感じる。



「動くよ・・」



「ん・・!」



ゆっくりと、次第に激しく打ちつける。
この彼の瞳に写っているのは私じゃない。
そう思ったらなんだか胸が締めつけられるように痛かった



「・・・私は、なまえだよ
"亜夜"ちゃんじゃない・・!」



何度も狂おしく名前を呼び続ける雅孝になまえは嫉妬した。
自分の姿が亜夜に似ていることも、雅孝が想っているのが自分ではないことも。
全て、全て。



「くぅ・・!
イく・・・!!」



「ああぁあああッ!!」



私はここで意識を手放した