ほんと一瞬だけ、なまえの反応がかわる。鞍馬はそんな小さなことを見逃さずすぐに悟ると集中的にそこだけを攻めはじめた。
「…ひゃ!?や、あ…!」
口では嫌がっても身体はなんと正直だろう。蜜が増え、淫らな音を部屋中に響かせ身体はびくんびくん、と跳ね上がる。まるで気持ちいいということを知らせてるみたいだ。鞍馬は妖しげに笑みをこぼし、なまえに口づけた。
「んむ…!ん、んう…!」
舌が隙をついて割って入りなまえのと混じり合う。唾液が絡まり、変な感覚なのに。鞍馬の激しく動く指のおかげか気にしていられない。
「くら…ま…!」
ぶる、と身体を震わせる。鞍馬がさらに指を膣内へと奥へいれ、曲げたときなまえの身体が数回痙攣する。鞍馬はまた笑みをこぼした。
「イったか。まだ挿れてないけどな」
「…っは、はあ…」
息を整えるのに必死な#name1#の汗で貼りついた前髪を優しくどかしてやる。なまえはなにが気に入らなかったのか人の手を払い除けた。せっかくの人の厚意を。
「なまえ?」
呼びかけても反応はない。
鞍馬は考えこみ子供が悪戯を思いついたような、そんな笑みをうかべた。なまえの耳元で息を吹きかける。なまえは変な奇声とともに身体をびくつかせた。
「な、にすんのお!?」
耳を押さえ顔を赤くさせ少し涙を浮かべて振り向いてきた。耳が異常に敏感で苦手としていることはお見通しだ。
「・・・っ!もう馬鹿!嫌い!触らないで!」
俺の考えが分かったのかなまえは今度こそ機嫌をそこねてシーツに潜り込んでしまった。・・・ガキかよ。
「なまえ?おーいなまえ?」
反応はない。これは・・やばいかもしれない。
(・・・からかいすぎたか)
「どうしたら許してくれる?」
声を柔らかくしてなまえに問いかける。ちょっとしてもぞもぞとかたまりがうごいたかと思えばなまえが半分くらい顔をだして
「・・・、いっぱいいっぱい優しくして」
そう、呟いた。
私がそう言えば鞍馬はわたしの気持ちを読み取ってくれたのだろう。そして私の顔はまっかっかだと思う。そんな私を鞍馬は今まで見たことのない無邪気な、幸せそうな顔をして笑った。
title;リラン