「あ!連勝やっと見つけた」
「よお」
「よお、じゃないよ!野ばらが探してたよ」
「なんで?」
「おたくの子はどこですかって」
「俺は迷子かよ」
「ふふっ」
「こら笑うな」
「痛い痛いっ
これからデートなのっ髪の毛だけはやめてくださいおねがいしますうう!」
「・・デート?」
「そうです!
三ヶ月も粘りに粘って手に入れたデートなんだから!(ストーカーのごとく)」
「うわー俺そいつに同情するわ」
「連勝こそどうなのよー」
「俺?・・言っていいのかしら いやん」
「もう聞きたくなくなった。ありがと。」
「ひっでー。傷つくんだけど。俺の心繊細よ?」
「へーへー。
んじゃ私いくから!野ばらによろしく」
「・・なあ。」
「なによ」
「俺とラウンジで茶、のまない?」
「・・ちょいとお兄さん。聞いてた?
私これからデートよ。」
「あーそうだっけ?」
「おま・・っ」
「いいじゃん。そんなヤツのとこ行かずに俺と茶飲んでれば。」
「はあああっ!?」
「お前驚きすぎ。」
「だって・・連勝」
「ん?」
「私、いまデートに誘われた気分なんだけど」
「・・そういうことにしといてくれ」
結局連勝の方にいってしまう自分はこんなヤツでも傍にいるだけで幸せなのだと実感させられた。
(12/0313)