「・・雪男?」
するりと背中から手をまわされる。ぎゅっと抱きついてくる雪男のふわふわ揺れる髪を撫でてやった。
(猫、・・みたい)
撫でていればふとそう思う。普段の雪男からは考えられないこの甘えた行動が可笑しいのと愛しいのと組み合わさって思わず笑ってしまった。
「なに、笑ってるの?」
「あ。ごめん。つい。」
「ついってなに」
「だって雪男かわいーんだもん
いつもの雪男とは違うからちょっとおもしろい。」
わたしがくすくす笑いながらそう言えば雪男がの顔が拗ねた子供みたいになる。
「随分余裕だね」
「・・・へ?」
「すぐにそう言えなくなるよ」
「ひゃ!?ゆき、・・おっ」
首にキスがおとされる。舌をぬるりと這わせればぞくりと身体が震えた。
「仕事の息抜きくらいいいだろ?」
「・・・っ、もうっ」
にやり。してやったりと笑う雪男。その熱っぽい視線にくらくらする。
「続き・・いい?」
「燐が帰ってくるまでね」
雪男に横抱きされ、そのままベッドへと沈んだ。
Love me little,love me long.
(少し、そして長く愛して)
(12/0309)