「え?あの高木くんに!?」
「ああ、俺とくんで漫画描かないかって言われた」
「よかったじゃない。でもなんか浮かない顔してるね?」
「・・ちょっとあってさ」
「・・それは私が聞いていいこと?」
「聞いてもつまらないと思うけど。」
――――――――
「・・ぶっ」
「あっはははは!
サイコーって!いまどきそんなあだ名つける!?
高木くんセンスないわー」
腹をかかえて爆笑する私にちょっと機嫌が悪いような表情になる最高。あ、笑っちゃまずかったかな。でも面白かったんだもん。今度高木くんに会ってみたいな
「漫画描くことになってもなまえは仕事場にいれないからな」
「え!?なんで!?」
「煩いし、気が散る」
「静かにするよ?」
「ダメ」
「けちー!」
「そのかわり・・」
「?」
にっと悪戯な笑みを浮かべる最高にドキッと一瞬胸が高鳴る。
「俺の部屋には毎日来いよな」
最高っぽくない言葉にか―――っ、と顔や全身に熱が集まり顔が真っ赤になる。
「や、・・や、や 最高?」
「シュージンには会わせてやるよ。俺のとこ来るだろうし。」
「・・私が惚れても後悔するなよっ」
ほんとは最高にベタぼれなのにわざと気をひくような言葉を吐き捨ててみる。最高はちらりとなまえを見てぶはっと吹き出した。
「なまえには無理だろ」
「無理ってなに!?」
ふに。
唇に柔らかい感触。最高にキスされてた。
「俺にベタ惚れだから。」「〜・・!」
じゃあな。そう言って背を向けて歩く最高。言葉がでなかった。震える体からやっと絞りだせた言葉は
「悔しい・・なんであんなかっこいいの」
自分でもよく分からないものだった。