「レオンの弱点?」
「そう!
ディアンなにか知らない?」
アイツに一泡吹かせてやりたくて、パートナーであるディアンに聞いてみた。
私の隣で"うーん"なんて声をだしながら真剣に考えてくれてる。
やっぱ可愛いなぁ。
顔がにやにやしちゃうのは仕方ないよ、うん
「・・分からない?」
私がそう聞けば
「・・・すまない。」
そう小さく申し訳なさそうにしながら呟いた。
すぐさま気にしないで、とフォローをいれるが相当本人は気に病んでるみたい。
「うーん・・困ったな
パートナーであるディアンが知らないとなると・・」
他に知ってる人はいないかと考えてみる。
だけど普通に考えていないだろう。
どうしたもんかと、夢中になりすぎて背後から迫ってきてる人影に気がつかなかった。
「・・あのレオンだもんな―――。
」
「俺が、なに?」
「だから、レオンの弱点だって・・ば・・」
聞き覚えのある声がしたかと思い、そこまで言いながら振り向けばそこにいたのはレオンだった。
私は一瞬体を強ばらせフリーズする。
やばい、なんか今口走っちゃったよ!
冷や汗をかきつつ、引きつった笑いでなんとか誤魔化そうとするがだめだった。そしてなぜかレオンに追い詰められてる状態で、やけに顔が近い。
「あ、あの・・
レオン?」
「俺の弱点だったよな」
「や、それはもういいんでどいて・・」
「ん?」
「・・・ど、どい、て・・ください・・」
なんで私がこんなこと言わなきゃいけないの!
ちくしょーっ
「俺の弱点はなまえ、かな?」
にやっと笑って頬に一つキスを落とす。
口パクしながら顔を真っ赤にする私をさらに笑うレオン。
あの勝ち誇った顔ときたら。
なんて憎らしい。
「――――・・!
ばっ、か、じゃないの!?」
続けて言葉が囁かれて、
"素直じゃない君も可愛いよ"、なんてどんだけキザったらしいのよ。
でもそんなヤツにときめいてしまうのだから私は相当重病なのかもしれない。
(・・明日病院行かなきゃ)