「嘉音!
トリックオアトリート!」
「は・・?」
嬉しそうに両手を差し出して笑顔を向けてくるなまえに嘉音は不信な目を向けた。
なまえはにこにこと笑ってるばかりで。
「あの・・なまえ様?
それは一体・・」
「もーっ!
ノリが悪いなあ!」
「そんなこと言われましても・・」
分からないと言う嘉音の態度になまえはふてくされた。
「戦人はちゃんとやってくれたよ!」
「・・戦人・・様、ですか」
「そう!
・・・ほら嘉音!
お菓子くれなきゃ悪戯しちゃうぞ!」
そしてなまえはもう一度、トリックオアトリートと言った。
そんななまえの姿を見て嘉音はにやりと笑う。
あちこちポッケに手をつっこんでさがしてみる、が
「すみません、なまえ様
持ってないみたいです」
「!
じゃあ・・っ」
「そうですね」
「え、あ・の
嘉音・・?」
と、なぜか嘉音に迫られてる状態に。
嘉音の顔が近すぎてなまえの顔はまっかっか。
「僕は残念ながらお菓子を持っていなかったので・・
悪戯、されるんでしょう?」
耳元で囁き、首を甘噛み。
その行為になまえの体は大きく飛び跳ねた。
「〜〜〜・・・っ!
逆っ逆!逆だからあああ!」
この後、ずっと嘉音はいじわるだった。