みじかいの | ナノ

「ベジータ大好き!」


「な・・・!
なんだいきなり!」


トレーニングルームでいつものように隅っこで腰をおろして見てた私。
大声でそう言えば、ベジータの体ががくんって右に傾いた。
ずっこけたんだ。
リアクションがお笑いみたいでなんかや。
しかもベジータは顔を真っ赤にしていて


「・・・、ベジータさーん
顔真っ赤ですよ」


「!」


そう言えばベジータは体を私とは反対に向かせ、荒々しく床に座った。
やっぱ何回見てもこの反応は可愛くていい。
いつものあのベジータからは想像できないからついついからかってしまうのだ。
あ、大好きなのは本当だよ!


「ベジータ!」


「・・・・・」


反応がない。


「ベジータってば!
怒ってるの」

「・・・・・・」


「ベジータ!
好き好き好き好き、愛してる!
LOVEラブらぶラブリーフォーリンラ「黙れ
貴様ァ!!」」


「え、
好きって言う回数が少なかったから拗ねてたんじゃないの?」


「なぜそうなる!!」


更に顔を真っ赤にしたベジータが怒鳴る。
先程まで呼びかけても反応がなかったのに。


「もしかして照れて」
「ない」
「嬉しかったり」
「するか」
「ベジータも好きって」
「死んでも言うか」


むう〜と顔を膨らませた。
ベジータは相変わらず反対側を向いているから顔が見えない。
再開するのか座らせてた腰を立ち上がらせた。
もう少し喋ってたかったのに冷たいな、畜生!
少し涙目で入り口のドアへと向かえばベジータがそれに気付き、声をかけてきた


「どこへ行く」


「うるさいなー
kY男!
どこって、ブルマのとこだよ!」


「(kY!?)行くな
ここにいろ」


「な・・!?」


素っ気ないけどきゅんってなったよ
いきなりは反則です


「・・・好き」


「ち・・っ

・・・俺もだ」





脳はあなたでいっぱい