みじかいの | ナノ

「なまえ
だんな様のことが好きなんだろ」

「な、なに?
ホニちゃん」

「言っとくけど!
好きになったって無駄だからな!
だんな様にはフヨウ奥様がいるんだから!」


そう言われてでかけてた言葉をひっこめる。
自分がなにを言ったってホニの言ってることは正しいから。
ホニを見てた視線を斜めにずらし、ぼそぼそと呟く


「・・・、わか、ってる・・・
そういうホニちゃんこそオヒカ様のこと、恋してる目で見てる」

「っ、!!」


今度はホニが真っ赤になる

「そっ、な、こと・・っ」
「お互い様だよ
ホニちゃん」

悲しく笑えばホニも悲しく笑う。
なんだか似てるね、私たち
フヨウさんはずるい。
オヒカ様が旦那様でお子もさずかってる。


「・・フヨウ奥様はずるい」

「・・・ぷっ」

「なに笑って・・」


ほら、やっぱりね。
考えてることまで同じ。


「私たちって似てるなあって・・ね、」

「・・?」


どうか今のうちだけ夢を見させてください。



(さて、今日も1日頑張んなくっちゃ!)
(これ、フヨウ奥様に)
(木の実!?いいね!)
どうかお幸せに