みじかいの | ナノ

Q.好きなこに本人から違う奴が好きだって告白されたら?

A.そりゃもう、死にたいぐらいショックでしょう


「ジノ?
ちゃんと聞いてる?」

「聞いてる」

スザクが好きすぎて堪らない
告白はしたいけどふられるのが怖くてできっこない
どうしたらいい?
なんて相談を受けてしまった

"なんでそんなこと俺に相談する!"

身体がふるえ、そう叫びたい気持ちでいっぱいになった

俺がどんな気持ちでいるかなんて目の前にいるこいつは知る吉もないのだろう

「ユーフェミア様相手に勝てるわけないよ」

小さく溜め池をつき、ぽつりと言葉を漏らす

涙もうっすらと浮かべていて、

その姿を見たら胸が苦しくなった


「・・俺にしろよ」


そう言えばなまえは目をおっきく見開かせたと思うとあはは、と笑う


「・・やだ、ジノったら
それ何かの冗談?」

「冗談で言わないよ」

「嘘
だってジノは、アーニャが―――・・・」


そこまで言い掛ければ唇をジノに塞がれた


「なまえが好きだよ」
「・・・・・」


ジノのことなんか全く興味なかったはずなのに

心臓がばくばくと跳ねて、沢山顔に熱が集まってくる
どうしても意識してしまう
これは、


恋ってことでしょうか?