みじかいの | ナノ

私はなんて馬鹿なことをしてしまったんだろうと思った

いくら西島くんに泣かれてあんなこと言われたからって・・

好きな人の机を糊づけにするのを手助けしてしまうなんて

それを門脇に知られて、脅されてしまっている


「信じてた親友に同時に裏切られたって知ったら日ノ原どう思うだろうな
しかももう一人は恋人」

「や・・、やめて!
革には絶対言わないで!」

「どうしよっかなー」

「・・・ッ!?」


にやにやと笑う門脇
一瞬、背筋がぞくっとなった


「脱げよ」

「・・・は?」

「日ノ原のかわりに脱いだら許してやるよ」

「なに言ってんの?
そんなことやるわけないじゃない!」

「嫌なら日ノ原にかわりに脱いでもらうからな
事情を知ったうえで屈辱に歪む日ノ原を見るのが楽しみだぜ」

「・・・!

最っ低・・っ」

「どうすんだ?」

「・・・分かったわよ!」

上に着ていたブレザーを脱ぎ捨てた
カッターシャツに手をかけ、ボタンをはずしはじめる
スカートのホックをはずし、チャックをゆっくりおろす
床に落ちれば下着だけの姿になる

門脇の視線がなんとも恥ずかしい
身体中に熱があつまるのがはっきりとわかる


「・・脱いだわよ!
これでいいんでしょ!?」

「下着も脱げよ」

「な・・!?」

"約束が違う!"

そう言い掛け、なんとか耐えた
門脇になにを言っても無駄だろう
言う通りにしなければ革が犠牲になってしまう

これは、裏切ってしまった罰だ

先程よりもずっと震える手つきでブラのホックをはずす
最後のパンツに手をかければその手は門脇によって止められてしまった

「・・・?」

「最後は俺が手伝ってやるよ」

「や・・!」

抵抗するも力には勝てなかった




革、ごめん

今だけは私を許してください