みじかいの | ナノ

ぐきゅる〜・・・


静かな空間にお腹の音が響き渡る。
しかも隣にいるのは私の好きな人、・・・・・アラゴ



「・・・・・・ぷっ」



ほら!
やっぱり笑われたー!!


予想はしてたことだけど、かなりのダメージ。
穴があったらはいってしまいたい・・・
ってゆーか誰か今すぐ私を消して



「ほら」


「・・・・・え、」


目の前に差し出されたチョコバーに目を丸くする
アラゴはもう一本取り出して封をあけかじりついていた。


「なにやってんだなまえ
腹へってんだろ?」


「だ!誰もそんなこと言ってなー・・・!」



ぐううう



本日二度目の失態。
アラゴなんか腹かかえて大爆笑してるし
声をださずに笑いこけてるからむしろもういっそのこと声にだして笑ってほしいもんだ

・・・・笑顔可愛いすぎなんだよ!コンチクショウ!

これが別の意味で見れた笑顔だったらよかったのに

あまりにもしつこいから逆に苛立ってしまって(お腹がすきすぎてるせいもある)アラゴの手から荒々しくチョコバーを奪いとった

なにも言い返せなくてじろりと睨むことしかできないことに心底情けないと思う




(しっ・・・仕方ない・・・から食べてあげる)
(無理して食わなくてもいいんだぞ)
(お腹空いてなきゃ今すぐコイツ殺すのに・・・・・)