みじかいの | ナノ

私は同じクラスの上条当麻に恋をしている。
玉砕覚悟で告白したら意外にもオーケーをもらってしまった。
嬉しくて、嬉しくて。
1日顔がニヤけてしまい、みんなから気味悪いなんて言われてしまう。

別にそれくらいいいだろう片想いだった恋が実ったのだから。
一緒に帰る約束までしたんだから嬉しさ倍増だ

そして、約束の放課後。

2人きりで並んで歩く。
たったそれだけのことなのに。
こんなに恥ずかしいなんて


「あの〜・・もしかして緊張してる?」


『!』



微妙に間をあけて歩く私に上条はそう言った。ずばり心情を言い当てられて上条を睨んだ



『えぇ、そうよ!
緊張してるわよ!!
悪い!?』


あぁ、なに言ってるんだ私可愛くない。
上条だって困った顔してる


『そりゃ周りに女の子ばかりでモテモテの上条さんには分からないかもしれませ「俺だって緊張してんだよ!」』



半ばやけくそで言えば意外な台詞が返ってきて驚いた上条は言ったことを後悔してるのか顔を真っ赤にさせている。
そんな上条につられて私の顔もまっかっか。
上条の手が私の手に触れて胸に押しあてられる。
男の子の体なんて触ったことないから心臓がうるさいくらい跳ね上がってる。



「・・ほら、分かるだろ?」


どくん、どくん。
上条の心臓の音も私と同じで早かった。
暫くすればなんだか心地よく感じて。



『・・分かんない』


「おい、」




もう暫くこのままで、なんて私おかしいね。