「どうした?なまえ」
いつもならこの時間、真城と二人で漫画で盛り上がってる時間だが無理言って二人きりにしてもらった。
「私、のことほんとに好き?」
そう言えば秋人の目がほんの少しだけ見開かれた気がした。
なまえは続けて話す。
「・・・見吉さんと仲良いから。」
なまえのこの言葉でなんとなく読み取れた。
つまりはヤキモチ。
「なに?なまえ
ヤキモチ?」
「なっ!そっ!」
にやにや笑って言ってくる秋人がなんとも憎らしい。
軽く睨み付ければ
「そんな顔すんなって」
秋人は笑ってなまえの頭をぽんぽんっと軽く叩いた。
「どーだか!
秋人ってモテるもん!」
膨れっ面のままそっぽを向けば顎に手を添えて秋人の方に向けられ、持ち上げられた。
「ちょ、なに・・?」
「可愛い、なまえ」
顔がほんのりさくら色に染まったなまえに秋人の唇が重なる。
「ん・・!
ふっ、う・・・っ」
「お前は俺のだろ、なまえ」
「・・・もう、馬鹿。」
なんて卑怯なんだ。
さすが学年一の秀才め。
そんなこと言われればなにも言えなくなるの知ってるくせに。
秋人もそれが分かっているのか勝ち誇った満面の笑みでなまえの頭をぐしゃぐしゃとやる。
「・・駅前のプリン5個ね」
「えぇ!?
なんで!!?」
だってなんか悔しかったんだもん。