みじかいの | ナノ

今日は天気もよくて気持ちいいから1人でゆっくり買い物でもしようと思っていたのに。


「デートしない?」


「ロキ・・
じゃあ聞くけど隣にいる女の子はなに?」


ロキの隣にいる女の子に思わず指をさす。


「なにって、道を尋ねられて」


「・・・、ふーん、
そのわりには肩なんか抱いたりして随分と仲良くなったんだね。」


よくもまぁ、そんな一瞬で。と嫌みたらしく呟く。
ロキは表情一つ変えず相変わらずのにこにこ顔。
なんだか激しく憎たらしい

「ついてこないで。」


「僕達もこっちに用があるんだ。」


「・・・あ、そう。」


なんて白々しい。
そして腹が立つ。
なんでわざと目の前でいちゃつくんだ。
どうせならよそでやってくれればいいのに。


「なに?妬いちゃう?」


「誰が!」





見ないフリ
(見なければ視界にはいらないもの)




こうすれば君は必ず妬いてくれるから。
嫉妬してるなんて気づいてないみたいだけど。
僕は嬉しいんだ。




(嫌だって言えば止めてあげてもいいよ)
(別に。ロキがしたいようにすればいい)
(素直じゃないなぁ。)
(ロキもでしょ)