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悟飯side
毎日のように、羚奈さんの夢を見る。
守れなかった。自分が不甲斐ないばかりに。力足らず死なせてしまった。笑顔を守りたかった。ずっと隣にいてほしかった最愛の人。
ビーデルさんは彼女のことを覚えていなかった。その方がよかったと思う。全てを話したらビーデルさんはショックを受けるはずだ。
「・・・ーー孫くん」
数ヶ月たった今でもこうして居ないはずの彼女の面影を探してる。いい加減諦めろと言われてきたけどそれがすぐにできるほど器用ではない。きっといつまでも未練たらしく生きていくんだろう。彼女がいなければなんの意味もないのだから。