lip' | ナノ

ガンタと水無月との試合も無事に(?)終わり少しだけ平和に過ごせると思っていた矢先、奈津子と水無月のショウの時間が迫ってきていた。


「今日はどの部分をとられて失くすのかな、腕や足じゃないといいな、・・・」


自室、奈津子はベッドに座り見慣れた殺風景な部屋を眺めぽつりと呟いた。


「だって・・もし腕だったら?どうするの?」
「あ?いいだろ腕の一本」
「よくないわよ!腕の一本でも失くなったらもう千地のこと抱きしめられない・・!」
千地だって嫌でしょう?なにも自分でできなくなるっ‥‥戦うことだって、生きる意味なくなっちゃう‥‥