003
「おい、待てよ!」
「・・・なに、
またあんた達なの?」
呼ばれて振り向けば先程の3人とは違うけれど、コナンと哀が立っているのを見て菜々は心底嫌そうな顔をした。
「まだなにかあるわけ?」
「おまえ何者だ?」
「普通の小学生・・だけど?」
そう言っても怪しむ目つきは変わらない。
正直言って鬱陶しい。
静かに過ごしたいのに。
厄日だなあ。
「君こそ一体何者なの?
小学生にしてはやけに雰囲気が違って見えるけど
そっちの茶髪の女の子もね」
菜々がそう言えば一瞬だけ怯んだ気がした。
「俺は江戸川コナン
お前は黒ずくめの男の仲間か?」
「ちょっと、江戸川くん!
なに軽々しく聞いて・・!」
「はあ?
なにそれ。意味分かんない。」
これ以上付き合ってられなくて菜々は身を翻して歩きだした。
「おい!
まだ話は終わってねえ!」
「うるっさい!
今度変な言いがかりつけたら警察につきだしてやるから!」
「・・・すごい豹変ぶりね、彼女」
「あ、ああ・・」
菜々の後ろ姿を眺めながら唖然とした。
クールビューティーだとばかり思っていたのだが中身は相当違うらしい。
「・・佐原菜々・・、か」
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