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002


先程断られたのにもかかわらず特にへこんだ様子もなく誘い続ける歩美。


「ねえ、やっぱり一緒に帰ろうよ!
1人で帰るよりみんなで帰った方が楽しいよ!」


「・・・」


笑顔な歩美に対し菜々は眉一つ動かさないでいる。


「(江戸川くん気づいてる?
あのコ・・)」

「(ああ、ただ者じゃねえ・・・)」


後ろにいたコナンと哀が菜々に不信がりひそひそとこんな話をしてるのに気がついたのは本人くらいだ。


(面倒なことになる前に早く帰るかな・・)


菜々は小さくため息をつくと歩美の方を見た。


「・・私、仲良く帰るとか興味ないの
ほっといてくれない?」


「え・・」


当然びっくりし、驚いた顔をする歩美。
歩美以外も同じ表情をしていた。


「なんです!?
あの態度!」


「せっかく歩美が誘ってんのに、感じわりぃな!!」


この日、菜々に雪女と言うあだ名がついた。





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