探偵 | ナノ


「よぉ、気分はどうだ?」

くくっと喉をならし、はいってきた長髪の男
じろりと、睨み付ける


「お陰様で、


・・・最悪よ」


天井から吊された、両手首につけられた手錠がじゃらんと音をたてる

迂闊だった

まさかあの場所にはりこまれていたなんて
この男、・・ジンの仲間に

「こんなときでも威勢だけはいいんだな」


「なんとでも言って頂戴」

「その口の聞き方がいつまでもつか見物だなァ」


そしてまた笑う彼

悔しい


「・・・っ!?」


ふいにちくりと首に針の感覚がした
身体になにかがはいる感覚も

ゆらゆら 目の前が軽く霞む
身体が小刻みに震えだした

「・・なに、した、の・・?」


「・・・ククっ」


「・・・!」


彼、ジンの指が頬を撫で、首に移動していく
そして胸へとすすんでいけばその手に力がこめられた

「・・・ッ・・・?!」


その痛みに顔を歪める


「つまんねぇ顔すんな
楽しませろよ」


「・・ぁん・・!?」


シャツの隙間から手をいれられて乳首をつままれれば痺れるような感覚が身体中を駆け巡る
思わずびくんと反応してしまった


「即効性の媚薬だ
基本量の倍をお前の身体にいれてやった
さぞや気持ちいいんだろうなァ?」


「・・ぁ、あぅ・・・っ」

一瞬されただけなのにまだ感覚が嫌でも残ってる

この手さえ自由になればなんだってできるのに
片方の手で太股を撫でまわしはじめた


「・・・!」


ぞくぞくと襲いくる感覚に唇を噛みしめ、耐える

下着の中へ指がはいる
ジンは膣内へいれようとはせず溢れでた愛液を膨らみへ撫で付けるだけだった
それでも今の宇理には十分すぎるほど強い刺激で


「・・・!――――、」


それでもジンの前で声をだすのは絶対に屈辱で
必死に声を殺す

ぶちゅん!

勢いよく指がいれられれば淫らな音が響いた


「・・・んあぁ、・・あッ」


「ほら、もっと鳴けよ」


「ッ、・・ン、」


ほんとは声をだしたくてたまらない
真っ白になって、おかしくなってしまいそうだ
親指で芽を撫で、2本の指で刺激される

睨み付けるだけならいくらでもできるのに

がくがくと足が震え、飛びそうになる意識を、必死にこらえる
悔しくも宇理の感じる部分を探り当てたジンは集中的にそこばかり狙う
激しくだしいれされる指の動き

瞬間、ビクビクと身体を痙攣させて仰け反らせた

白い液体がぱたぱたと飛び散って床を汚していく
イッたんだと、嫌でも実感してしまった


意識が朦朧として、ジンの顔がよく見えない
先程よりも口角を吊り上げて妖しい笑みを零していることが分かることは確かで





「夜はこれから、だ」


(先ほどよりも彼自身が激しく突き上げられた)
(きっと逃げられないんだわ)(ほら、じわじわと彼が私の中に侵食しはじめてるから)(彼からは逃げられない)(だってそうでしょう?)私自身が少しでもそれを望んでしまったのだから