探偵 | ナノ


「貴女は、ここが弱いんですね。」


「んぁっ、キッド・・っ」


月明かりに照らされて、キッドの指が私を淫らにさせる。


「ね・・
ここ、じゃ、ゃだ・・」


キッドの耳にそっと囁き、ベッドへと誘う。


いくら夜中だからと言うものの、ベランダでするのはキツい。


それでも、彼は行為を止めなかった。


「いつもより、反応がいいですね・・・
興奮してるんじゃないですか?」


キッドの言葉に、顔に熱が集中する。


だって、本当だもの。


「すみません、私はあなたの困った顔や涙を見るのが好きみたいです。」


「――――・・・!」



なんて、誘い文句。