「いっ痛いよ、平次・・・っ」
「大丈夫や、力抜いてみ?」
宇理が張り裂けそうな声で言う。
「こんな、の、入らないよ・・っ
裂けちゃう・・っ」
「ゆっくりでいいから息止めてみ?」
「ん・・・っ」
「ほら、入った。」
宇理は平次の言う通りゆっくりと息を止めていく。体も、声も、張り裂けそうだ。
「あかん・・もう限界や」
「え、だっだめ・・・っ」
宇理がそう言いかけたとたん平次は体からドロッとした液体を噴出させた。
「またやってしもた・・」
平次は力が抜けてその場に座りこむ。宇理は少し怒った顔をした。
「だからだめだって言ったのに。」
「だって好きなんやもん、
チャイナ服。」
そう、平次は宇理にチャイナ服を着せていたのだ。しかも超ミニ丈のものを。
「もう!
裂けるかと思ってヒヤヒヤしたじゃない。
それより、顔ふきなよ。
人にコスプレさせて鼻血だすなんてカッコ悪いよ」
近くにあったティッシュをとり、平次の顔をふいてやる。
「何回やれば気が済むの?
もうやらないからね!」
「えぇやん、楽しみなんやから。
次はこれがえぇな。」
全然反省が見えない平次にどつきたくなる。しかも見せたのが上下お揃いのブラにTバック。
「・・・、!!」
我慢ならず宇理は平次をはたき倒した。
「なに考えてんの!?アホ!
こんなの着れるわけないでしょ!!」
「せやったら俺が着させたるからはよぉ脱ぎ。」
「いっぺん死ね!!」
私の大好きな彼の趣味は・・・
コスプレ、です。